「企業の天才!~江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男~」
大西康之(著)

とても面白かった。
江副さん本人が書いた「かもめが翔んだ日」も昔読んで、それも面白かったけど、これもとても面白かった。
まとめられないくらい色んなことが詰まってて、大きなため息と同時に「すごい人生だったな~」という言葉が出る感じ。

googleが誕生する10年も前に、情報革命を予見し、動いていたとは。
事件が起こってしまって本当に残念だ。あれがなければ、現在がどうなっていたのかと想像すると、鳥肌が立つような、なんともいえない感じに襲われる。

ただそれが時代なんだと。人生なんだと。

高度経済成長があったからリクルートが必要で、社会がまだまだ未成熟で、ブルーオーシャンがいっぱいあって、みんな調子にのって、その結果バブルがはじけて、そういう時代だったからリクルート事件は起こってしまって…。

それでも、世に出ているものは、そういった偶然の積み重ねで出現してるんだと改めて感じさせられた。

今ですら、当たり前といったら言い過ぎな、フラットな組織づくりはとても参考になる。
今よりももっと偉そうにする人が多かった時代に、よくあれだけ開けた考え方ができたものだ。

また、攻める時の結束力と猛進力。すごい…。

先を読む力。宇宙人か?

それが今でもリクルートの企業文化として根付いているんだな~。

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ!」
とても心に響きました。